GOA産地証明Q&A

安定同位体比データベースに裏打ちされた科学的「産地証明」

  Q1: 科学的な産地証明とは何ですか?
食品の産地証明としては、生産者の証明書、取扱者の証明書など、「信頼」を基盤としたものが大半です。 しかし証明書を入手していても、果たして本当に産地情報は正しいのかは分かりません。 実際に産地偽装の大半のケースでは、流通のどこかの段階で「すり替え」が行われていても、流通の他の段階では「知らなかった」ケースも多々あります。
一方、科学的産地証明とは、製品または工場・集荷場で製品を分析する事で、科学的に産地表示の確認を行う事で、「信頼」ベースから、分析によって確認された産地表示を提供するものです。 一つの登録製品について、最低でも年間6回の分析検査が実施されます。分析検査は、産地の化学的指紋である安定同位体比分析という技術により実施されます。 この産地判別の方法は、司法鑑定や、自治体の抜き取り検査などすでに多くの実績を有するもので、各産地毎に産地安定同位体比データベースが作られており、このデータと、登録製品のデータを照合する事で、産地の確認ができます。 このように「科学的」検証を組み込んだ産地証明は、とても信頼性のある産地証明となります。
Q2: 有効期間はありますか?
産地認証の仕組みは、1年単位です。 認証登録が完了してから1年間有効です。

Q3: 収穫後でも申請できますか?
はい、できます。 タケノコなど1年に1回の収穫の製品の場合、保存されている原料の検査及び流通する製品の抜き取り検査を行います。 また登録後、収穫・加工生産時期に工場での検査を行います。
Q4: 費用は高いのですか?
費用は1施設(工場、集荷施設)単位で、初年度45,000円、以後年間40,000円です。 個人農場の場合には、年間15,000円です。 この費用には、登録時のサンプル分析費用、工場・集荷施設(国内すべて)への実地調査・サンプル収集及び交通費、年間4回(3ヶ月毎)のサンプル抜き取り分析検査費用のすべてが含まれます。仮に沖縄や北海道に工場があった場合でも現地調査の交通費負担などはありません。
Q5: 工場や農場の実地検査もあるのですか?
加工工場、集荷施設、農場など産地認証の対象施設については、実地で現地訪問、サンプル収集が行われます。 実地調査は、サンプルの分析登録後、スケジュール調整の上、実施されます。 実地で原料の集荷や、保存製品・原料のサンプル収集が行われます この段階で原料の由来地域や、保存製品・原料の抜き取りを実施し、分析による産地確認が行われます。 これらのすべての費用は、年間費用(40,000円・初年度45,000円)に含まれます。
Q6: 北海道や沖縄でも実地調査の費用は無料なのですか?
無料です。負担頂くのは、サンプルの抜き取りを行う上で、サンプルを提供していただく事です。 調査費用、交通費・宿泊費等はかかりません。(全国)
実地調査・サンプル採取の為に、人員を派遣しているのに、何故無料なの?という質問があります。 その理由は、全国規模での安定同位体比データの作成に理由があります。 もともと同位体研究所では、全国規模での作物等の採取を1年を通じて実施しています。現在の採取地点は全国950地点に及びます。 このサンプル収集活動に組み込む事で認証対象の施設のサンプル収集を無料で実施する事が可能となったのです。
Q7:産地証明書は発行されますか?
申請・登録後、GOA産地認証が発行されます。 この証明書には、対象の製品、施設、期間、また製品がどのように分析されているかなどの産地認証に関わる事項が記載されています。
Q8:パッケージに産地証明済みと表示できますか?
GOA産地認証マークを表示できます。 尚。表示する製品ラベルデザインの確認が必要です。
Q9: 別の会社が同じ商品分類で偽装事件を起こしました。取引先が心配していますが、このような時の対応は?
認証を受けた製品の取引先が「偽装はないか」不安な場合、その取引先から分析検査を無料で発注できます。 認証を受けている会社が、自社で任意の分析検査を実施した場合には、料金が1検体20,000円で自主検査を受ける事もできます。
Q10:認証を受けている製品が「偽装」という疑いをかけられました。どう対応されますか?
取引先の要請により確認の「産地判別検査」が無料で実施され、証明できます。
Q11: モニタリング検査とは何ですか?
登録された製品の産地表示が適正である事を常時チェックする為に、3ヶ月に一度、製品の抜き取り検査を実施します。 これがモニタリング検査というもので、通常市販製品の場合には、店頭で買上られて分析されます。 抜き取りについては、登録者がサンプルを事前に準備したり、検査対象となる製品を選ぶ事ができない為、産地表示の正当性が定期チェックされるのです。 検査用のサンプル収集は、全国のサンプリングと並行して実施されますので、特定の地域に偏る事もありません。 偽装事件の場合などは、定期検査以外に抜き取り検査を行う事で信頼性を維持します。 プライベートブランドと呼ばれる小売業者や卸業者が製品の製造をメーカーに委託している場合には、モニタリング検査を申請者の小売業・卸業者と協議の上、地域・時期などを調整して実施する場合もあります。委託生産での産地表示が適正に実施されるかを委託者がチェックする目的もあるという事です。 尚、モニタリング検査は、実施のために申請者が負担する費用はありません。
Q12: もしモニタリング検査で問題が発生したらどうなるのですか?
モニタリング検査で、製品の産地に問題が発生した場合、その結果が登録者に通知されます。 次に、その製品の同じ生産ロット、またそれ以外のロットについて確認検査を実施します。 もし、実際に産地の異なる事が確認された場合、製品についての認証は保留され、工場・原料段階から遡ってロット別の産地判別検査が実施され、原因が特定されます。
Q13: モニタリング検査の結果は公表されますか?
特定製品の名称は公表されませんが、商品分類について、実施した点数、結果については、公表されます。 産地認証の信頼性維持の状態を公表するもので、特定商品を公表する事はありません。 ただし、登録者が希望される場合、モニタリング検査結果を取引先等に公表する事ができます。


Q14: もし認証登録時に、偽装したサンプルを提出されたらどうするのですか?
製品の安定同位体比データの登録に際しては、全国規模の各種食品の安定同位体比データとの照合が実施されます。従って、「不審なデータ」がそのまま登録される事はありません。 表示産地と異なる異常値が出た場合、登録完了前に、原因究明が行われます。
さらに、サンプル提出後、工場・農場にて別途サンプル採取が行われ、このデータとの照合も行われます。 尚、意図的に偽装サンプルを提出したり、意図的に偽装を行った場合、申請時の契約により調査に要した費用について、損害賠償を負っていただく取り決めとなっています。